2019年5月に実施されたマラウイの大統領選挙の結果を巡る訴訟の最高裁判決が発表され、7月に再選挙が行われることになりました。同選挙で当選したムタリカ大統領に対し、野党候補チャクワラ氏が選挙に不正があったとして憲法裁判所に提訴、同裁判所が選挙結果を無効とした判決を最高裁が支持したことに伴い、再選挙の実施が決まったものです。昨年5月に実施された大統領選挙結果はムタリカ氏194万票に対し、チャクワラ氏178万票となっており、それほど大きな差ではありませんでした（有効投票数は510万票強）。
今後、再選挙に向けた各種政治活動が活発化する可能性があります。一度当選したムタリカ陣営、裁判で選挙結果無効を勝ち取ったチャクワラ陣営の対立が深まる中で選挙が行われるという背景には注意が必要です。
