12月14日モロッコのサフィで豪雨による洪水が発生しました。少なくとも21名が死亡し、32名が負傷しています。現地気象局は16日に全国でさらに激しい雨が予想されると発表しており、現地滞在中の方は最新情報の収集に努めてください
洪水は首都ラバトから南へ約330キロに位置するサフィ市で、日曜日の午後に1時間ほど続いた激しい豪雨によって引き起こされました。市内の旧市街では住宅や商店が浸水し、多くの車両が流され、交通網が寸断されました。今回の豪雨は近年続いた干ばつの影響で水源が枯渇していた地域に大きな打撃を与えました。
モロッコ当局は救助活動を継続していますが、交通網が一部で遮断され、生活物資の供給にも影響が出ています。政府は被害状況の調査を進めており、今後の復旧計画については詳細が発表されていません。
背景として、モロッコでは近年の干ばつにより主要なダムの水位が低下しており、今回の豪雨は乾燥した地盤に急激な水流をもたらし、被害を拡大させたと専門家は指摘しています。アトラス山脈では降雪も観測されており、異常気象の影響が広範囲に及んでいます。
現地に滞在している方は浸水地域や道路の寸断箇所には近づかず、安全な場所での滞在を心がけてください。飲料水や食料の備蓄を確保し、停電や通信障害に備えることをおススメします。


