モザンビーク首都外国人商店主の誘拐事案

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2025年10月7日朝、モザンビークの首都マプト市中心部の公道上で、ポルトガル人実業家が複数の武装犯により誘拐される事件が発生しました。被害者は自動車部品販売店を経営していた人物と報じられています

本件は標的を選定した上で行われた身代金目的の誘拐事案と思われます。監視カメラ映像では覆面をした複数の犯人が銃を発砲しながら店の前に現れ、車で出勤した被害者が店舗に入ろうとしたところを拉致し、車両に押し込んで連れ去ったとのことです。被害者が経営する自動車部品店の警備員が銃撃を含む暴行を受けており、犯行は非常に計画的かつ迅速に行われました。現在警察が監視カメラ映像を基に警察は容疑者の特定と被害者の救出作戦を進めています

モザンビークではしばしば身代金目的の誘拐事案が発生します。外国人の実業家・経営者らもたびたび被害に遭っています。報道によれば2025年にマプト市内で報告された誘拐事件としてはこれが7件目とのこと。誘拐事件は思い付きやその場の意思決定で実行されることはまずありえません。今回のように入念に標的を定め、実行計画を立てた上で犯行に及ぶため、尾行や偵察といった「兆候」を逃さず、公の場では周囲に常に注意を払うといった対策が有効です。

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