2021年6月1日ナイジェリアのムハンマド・ブハリ大統領は警察署や選挙事務所への放火攻撃を含む南東部での暴力の増加に対する激しい取り締まりの可能性があるとして警告しました。
ここ数カ月、武装集団が同国主要都市ラゴスを含む南東部で警察官を連続して殺害し、選挙事務所と警察署が焼失する事案が発生しています。また、4月にはオウェリ市で1800人以上の囚人が脱獄しています。
当局は、分離主義者グループであるビアフラ先住民 (IPOB) とその武装組織イースタン・セキュリティ・ネットワーク (ESN) によるものだとしていますが、IPOBは関与を否定しています。ナイジェリア治安機関は5月21日にテロの脅威情報を入手し、州警察に政府関係機関や警察施設等に対する警戒強化を指示した旨の報道がありました。
今後、政府側がナイジェリア国内でのテロや暴力の恐れがあると主張し、IPOBに対し強行的な措置を講じる可能性も否定できません。