2025年11月26日ナイジェリア大統領は全国を対象とした治安対策のための国家緊急事態を宣言しました。直近同国各地で大規模な襲撃や拉致事件が相次ぎ、児童や生徒を含む数百人が連れ去られる事態となっていることへの対応です。
学校や宗教施設、農村部などで発生し、複数の寄宿制中学校では女子生徒の大量誘拐も報告されています。先週発生した誘拐事件では合計265人の行方は依然として分かっていません。ティヌブ大統領は声明で「現在の治安状況は国家緊急事態だ」と述べ、治安部隊の増派と兵士の追加募集を命じました。また警察官を2万人追加で採用や要人警護に従事していた人員の再配置、森林警備隊の派遣なども決定され、武装勢力や犯罪組織の掃討に取り組む方針です。ナイジェリアでは過去にもボコ・ハラムや各地の地元武装勢力による襲撃や住民/学生の拉致事件が相次いでいましたが特にこの1,2週間の治安情勢が悪いと言えます。
現地では「盗賊団」と呼ばれる武装集団が北西部や中部の農村部を拠点に活動し、家畜泥棒や身代金目的の拉致を繰り返しています。治安の不安定さは長期化しており、拉致事件は組織化された営利産業に変貌しているとの指摘もなされています。


