2023年3月下旬、ギニア湾内サントメプリンシペの沖合海域でオランダ国籍のタンカーが海賊に襲撃されました。タンカーそのものは3月29日に発見されましたが乗組員が一部誘拐されており、行方不明です。
セネガル沖からアンゴラ沖まで広がる周辺海域では過去にも繰り返し海賊行為が発生しています。周辺国の治安当局及びオランダ等の協力により近年取り締まりが強化されており2020年には84件、2021年には35件、2022年には19件、と発生件数は減少傾向にあります。ただし、依然として海賊行為を生業にしているグループは存在しており、周辺地域での船での移動は身代金目的の誘拐対象になりえる点注意が必要です。