南アフリカ観光客の象による圧死事案

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2024年7月7日南アフリカの国立公園内でガイドの制止を聞かず象の写真を撮影しようとしたスペイン人観光客が象の群れに押しつぶされ死亡する事案が発生しました。現地観光委員会が10日付で発表した事故の詳細によれば、男性は婚約者らと一緒に家族旅行中だったとのこと。自撮り事故を含め旅行中の不用意な撮影で命を落とさないようご注意下さい。

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ピラネスバーグ国立公園のサファリツアー案内ページ写真より

観光客の死亡事故が発生したのは南アフリカのピラネスバーグ国立公園です。現地警察及びサファリ観光委員会の発表によれば、死亡したのはスペイン・サラゴザから観光で訪れていた43歳の男性です。同人はゾウ3頭と子ゾウ3頭の群れを見かけた際、車を停車し車を降りてより近い場所で写真を撮影しようとした際、群れに襲われたとのこと。ガイドや同行者らが制止したものの、男性は耳を貸さず餌を食べていたゾウの群れに近づき、象が反応したとの証言があります。

 

ピラネスバーグ国立公園は南アフリカで4番目に大きい国立公園で、ヨハネスブルグからのアクセスも良いため観光客にも人気です。7000頭以上の動物を間近で観察できるサファリツアーも充実していますが、動物の行動は予測が難しいため、ガイドの指示には必ず従う、定められた場所以外で車から降りない、といった最低限の注意事項は守る必要があります。

 

今回の被害者は婚約者との旅行中でした。楽しいはずの旅行での死亡事故は全く望ましいものではありません。今回のようなサファリツアー中に動物に襲われる事案のほか、高所での自撮りの際に転落死するケースも世界中で多数発生していますので今一度ご注意下さい。

【参考コラム】「自撮り」に命を賭けない

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