2025年に入り、南アフリカでは誘拐事案数が増加しており、外国人の被害件数も増えています。今年の誘拐発生件数は昨年比で約1.5倍のペースであり、中国人や米国人も被害に遭っています。滞在中の方は外出時に特に周囲への警戒を怠らないようご注意下さい
10月18日南アフリカ警察は14日に発生した誘拐事案の被害者が解放された旨発表しました。同人は東ケープ州グケベラ市で何者かに誘拐された後、3日間拘束されていました。本件は身代金の要求などがなく、捜査が難航していましたが17日よる被害者が無事に解放されたとのこと。引き続き犯行グループの逮捕に向け捜査は続けられています。
南アフリカでは、2025年に入り誘拐事件の発生件数が急増しており、警察庁の統計によれば、今年1月から3月の3ヶ月間で4,748件が報告され、前年同期比で約147%の増加となっています。特に都市部や外国人居住者の多い地域では、身代金目的や犯罪組織による誘拐が増加傾向にあり、現地滞在者は引き続き警戒が必要です。こうした事態を受けて、本年にはいって現地中国大使館が現地在留の中国人に誘拐への警戒を再度周知している他、5月にはアメリカ人牧師の誘拐事件も報告されています。
渡航者および現地在住の方は、日常的な移動においても周囲の状況に注意を払い、不審な人物や車両に対して警戒を怠らないよう心がけてください。