2024年10月22日バングラデシュ首都ダッカ市内で数百人程度の群衆が大統領公邸への突入を試みました。暫定政権を率いるシャハブディン大統領の退陣を求めるグループによる抗議活動でした。ただし、軍がバリケードを構築して突入を防ぎ、群衆の侵入には至っていません。本年夏群衆騒乱によって国外逃亡したハシナ首相の辞任文書がない旨の大統領発言が発端です。
本年7月以降のデモではバングラデシュ政府の公務員採用方針の変更を発端として大規模な群衆デモが発生し、当時のハシナ首相退陣およびインドへの逃亡に伴う政権崩壊が起こりました。今回は現時点で数百人程度の群衆しか集まっておらず、混乱が大きく拡大しているとまでは言えません。ただし、今回軍はデモ隊を解散させるために発砲や音響手りゅう弾などを用いており、今後強行的なデモ排除への抗議が発生する可能性は否定できません。