カンボジア領内へのタイ空軍による空爆

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カンボジア政府は12月15日、タイ軍による空爆が同国領内で大規模に行われ、住宅地や文化遺産周辺にも被害が発生したと発表しました。12月7日以降両国の軍事衝突が再燃しており、戦闘は国境線を越えて拡大しています

政府発表および現地報道によれば、今回の空爆は軍事施設を標的としたものとみられる一方、周辺の民間地域にも被害が及んだとされています。プレアビヒア州は世界遺産「プレアビヒア寺院」を擁する地域であり、同州内での空爆は国際的な懸念を呼んでいます。
カンボジア内務省の主張によればタイとの国境から80〜90km離れた地点でも爆撃が確認されたとしており、戦闘が内陸部へ深く侵入している可能性が想定されます。ただし、被害の詳細や死傷者数については公式な発表はなく、カンボジア側の主張を裏付けることも難しい状況です。
タイ側はこれまでのところ公式なコメントを出しておらず、両国間の緊張は高まったままとなっています。国境地帯では砲撃や空爆が断続的に発生しており、周辺住民の避難が進んでいます。

 

在カンボジア日本国大使館も、現在、タイ国境50km以内の地域については渡航中止勧告を発出しておりますが、タイ国境から50kmを超える地域においても、特にカンボジアの北西州に渡航・滞在する場合は、国境情勢について最新の動向を確認することを含め、安全への警戒をより高めるようにお願いします。」と明記して注意を呼び掛けています。

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