香港議会内に突入したデモ隊の鎮圧

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2019年7月1日香港で発生した市民デモ隊の一部が警備網を突破して香港行政府建物内に突入しました。その後、議会を占拠して反政府的な主張を継続したため、治安当局は催涙弾等も使用して、議場内に居座っていたデモ隊を排除しました。デモ隊は国会議事堂に相当する行政府建物に突入する際、窓ガラスを割る等破壊行為を行ったとされています。

 

香港議会を一時占拠した市民デモ隊の一部(Nikkei Asian Reviewのウェブサイトからキャプチャ)

 

一連のデモは香港議会が「逃亡犯罪人条例」を改正し、犯罪者を中国本土に引き渡すことができるよう検討を行ったことをきっかけに、6月9日に行われた反政府抗議活動がきっかけとなっています。特に7月1日は香港がイギリスから中国に返還された記念日であり、毎年香港返還記念イベントが行われるなど節目の一日でした。

 

6月9日、12日と連続して大規模な市民デモが発生したことを受け、既に香港政府は「逃亡犯罪人条例」改正を無期限延期していますが、反政府活動を行っている人々は同条例改正案の完全撤回を求める声も上がっています。今後情勢がどのように展開するかは読めませんが、万が一にもデモ隊と治安部隊の衝突に巻き込まれないよう、デモが行われる場合には不用意に近づかないことがおススメです。

 

 

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