2019年7月7日香港中心部で「逃亡犯罪人条例」改正案の完全撤回や、民主化を求める大規模な住民デモ行進が行われました。6月~7月に行われていた類似のデモの実施場所は香港の行政府建物付近でしたが、今回は観光客も多い、九龍地区で大規模な活動が行われた点でこれまでのデモと違いがありました。
デモ参加者と治安当局による大規模な衝突や、先週発生したような建物の破壊や不法侵入等は発生しませんでしたが、5人が身柄を拘束されたとされています。
7月7日のデモに参加した人数は主催者側発表で23万人、警察発表で5万6千人となっています。6月下旬のデモでは主催者発表で参加者が100万人とされていた時期もありました。この時期と比較するとデモへの参加者が減ってきていることは確実です。
他方で、香港政府が既に協議の無期限延期を表明している「逃亡犯罪人条例」改正に関し、デモ隊は完全撤廃を求めています。本件の着地点が見通しづらく、いつまで関連のデモが継続するのか、観光地でのデモが再度発生するのかは不透明な状況です。