2020年5月6日、インド軍はインドが実効支配するカシミール地方で反政府活動を継続中のテロリスト掃討作戦にて、武装勢力の指導者と目されるリヤズ・アハマド・ナイクを殺害したと発表しました。ナイクはカシミール地方で長く反政府武力活動を継続しているヒズブル・ムジャヒディンの指導者とされています。
ヒズブル・ムジャヒディンの指導者だったブルハン・ワニは2016年にインド軍によって殺害されており、この際にはイスラム教住民らが大規模な抗議活動を行い広く地域が混乱しました。今回も地元イスラム教コミュニティによるインド政府抗議活動が懸念されます。
なお、今回殺害されたナイクはもともとカシミール地方の村落で子供たちの教師を務めていました。教え子がインド治安当局の催涙弾直撃により死亡したことなどをきっかけに反政府武力活動に身を投じたとされています。