インド北部警察と武装集団の対立

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2021年12月13日インド北部カシミール地方、スリナガル周辺で武装した市民らが警官隊のバスを襲撃し、少なくとも2名が死亡、12名が負傷しました。

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警察バスに対する襲撃事件を受け、スリナガル市内をパトロールする警察官(米ABCニュースのウェブサイトよりキャプチャ)

周辺では11月中旬から一部市民と警察当局の対立が先鋭化しており、取り締まりの際に警察が暴力を用いる、武装集団の拠点とみられる地点で掃討作戦を行うなどしていました。事件直前にも警察が武装勢力構成員とされる2名を殺害したばかりでした。13日に襲撃されたバスは主要都市スリナガルから地方部へ応援に出かける警察部隊が乗車していました。14日時点で明確な犯行声明は出されていません。

 

カシミール地方では過去にもイスラム教を信じる住民らを警官隊が迫害しているといった主張があり、しばしば警官と市民の間で暴力的な衝突が発生します。直近カシミール地方では暴力の応酬が続いており、当面の間群衆や警官隊の集結地点には近づかないこと、掃討作戦などが付近で始まる場合には現地治安当局の指示に従うといいった注意をおすすめします、

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