インド パキスタン両国北部での豪雨被害

この記事のURLをコピーする

2025年8月中旬インド北部およびパキスタン北西部において雨期の豪雨に伴う洪水・土砂災害が発生し、両国で多数の死傷者が報告されています。現地では引き続き激しい降雨が予想されており、渡航・滞在中の方は十分な警戒が必要です。

 

8月14日インド北西部ジャンム・カシミール地域で発生した土砂崩れでは少なくとも56名が死亡、100名が行方不明になっています。また、パキスタン北西部、ハイバル・パフトゥンハー州及びギルギット・バルチスタン地方でも多数の鉄砲水や土砂崩れによりこれまで300人以上の死者が報じられています。パキスタン政府は災害被害に伴う非常事態宣言を発しており、21日頃まで継続するとみられる継続的な豪雨予報を踏まえ都市部にも警報が発せられています。

 

両国とも北部の山岳地帯で豪雨に伴う河川の増水が発生すると数週間~数か月後に下流の河川が氾濫するという事態が毎年起こっています。特にパキスタンでは2022年、国土の約3分の1が水没したと表現されるほどの洪水被害が発生しています。現時点では洪水被害に見舞われていない地域でも上流域から到達する多量の水に伴う影響にもご注意下さい

海外安全メールマガジン登録