インド首都北部での暴動による死者発生

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2020年2月24日、インド首都ニューデリーの北側郊外、イスラム教徒の多い地域で暴動が発生し、警官を含む10名が死亡する事案が発生しました。暴動は移民への国籍付与を巡る抗議集会に端を発し、ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の集団の衝突に発展、ガソリンを用いた手製爆弾や投石が相次ぎ、被害が拡大しました。

暴動の発端となったMaujpur地区の位置

 

ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の間の集団衝突は良く25日も周辺地域で継続し、少なくとも7名が負傷、多数が負傷したと報じられています。武器として用いられたのは木や鉄の棒ですが、多数から殴られることによって重傷を負ったイスラム教徒が複数報告されているとのこと。現地警察の一人は地域的にヒンドゥー教徒が大勢住む地域とイスラム教徒が大勢住む地域が隣接しており、引き続き緊張感の高い状態が続く可能性があると話しています。

25日も継続した宗教間暴力の様子(NYタイムズのウェブサイトよりキャプチャ)

 

現地滞在中の方、また旅行等で一時的にニューデリーを訪れる方は、こうした宗教間の争いが発生しうることを認識し、万が一暴動や群衆を見かけた場合には極力速やかにその場を立ち去ることで危険を回避するようおススメします。

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