マレーシア首都近郊のヒンドゥー寺院前での暴動

この記事のURLをコピーする

11月26日現地早朝マレーシア南東部スランゴール州のスバンジャヤにあるヒンドゥー教寺院Sri Maha Mariamman Temple前で数百名の暴徒が車両をひっくり返すなどの暴力的行為に及びました。マレーシア政府は700名に上る治安部隊を出動させ、現地の治安維持を試みています。一連の暴動は同寺院の移転を巡る信者や利害関係者の衝突が背景にあるものと思われます。

 

他方で、一部暴徒は寺院から一キロほど離れた市場で店のガラスを割るなどの行為にも及んだとのこと。周辺の治安情勢が一時的に不安定化する可能性も否定できません。在ペナン日本国総領事館も「群衆が集まる等の異変を感じれば、すぐにその場から離れる」ことを推奨しています。

 

なお、観光客の多いペナン島にもヒンドゥー教寺院は多く存在していますが、類似の暴動等は観察されていません。マレーシア政府およびペナン州政府から地元住民に対し、マレーシア流の調和(ヒンドゥー教、イスラム教等)した生き方を尊重し、事態が悪化しないよう落ち着いて行動するよう呼びかけが行われています。

 

 

暴徒によりひっくり返された車両(Strait TimesのHPより引用)

 

 

海外安全メールマガジン登録