ネパール首都抗議デモの暴徒化

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2025年3月28日ネパール首都カトマンズで行われた王政支持派のデモ周辺で衝突が発生した後、参加者の一部が暴徒化し住宅や商店の破壊等が行われました。現地当局は一時外出禁止令を発令し事態の鎮静化を図るとともに、暴力行為に及んだ関係者を少なくとも17名を逮捕しています。

 

衝突が発生した当日、共産主義に基づく民主主義を主張するグループのデモは平和的に行われたものの、王政復古を求めるグループのデモは警官隊と衝突したとのことです。デモ隊が警察のバリケードを突破し警官隊に投石を始めたことから衝突が激化したとされています。一連の破壊行為で少なくとも2名が死亡、数十人が負傷しています。

 

王政支持派は2008年に廃止された王政の復活を求め、最後の国王だったギャネンドラ・シャーの王位返り咲きを求めています。ネパールでは政治的・経済的に不安定な状態が続いており、現政権の支持は盤石ではありません。

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