パキスタン南西部モスクでの大規模自爆テロ

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2023年9月29日パキスタン南西部マストゥンのモスクを標的とした自爆テロが発生しました。少なくとも52人が死亡、約60名が負傷しています。犯行声明は発表されていませんが、パキスタンタリバン運動(TTP)は関与を否定しています

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モスクでの爆発による負傷者を救急車に載せ運ぶ当局者ら(現地英字紙DAWNのウェブサイトよりキャプチャ)

 

爆発が発生した際、預言者ムハンマドの誕生日を祝う宗教行事が行われており、大勢がモスクに集まっていました。負傷者が極めて多く、マストゥン市内の病院だけでは対応ができないため、約50キロ離れた州都クエッタの病院にも多くの負傷者が運ばれています。現時点では負傷者の状況は詳細にわかっておらず今後さらに死者が増える恐れもあります。

 

警察によれば、本件は爆発物を身にまとった人物による自爆テロノア可能性が高いとのこと。宗教行事の警備にあたっていた警察官も数名死傷しています。マストゥン周辺ではこれまでも多数のテロが発生していましたが一般人がこれだけの規模で死傷した事案はそれほど多くありません。過去、周辺地域でのテロ実行を主張してきたパキスタンタリバン運動(TTP)は事件発生後速やかに本件への関与を否定しており、現時点で犯行主体は不明です。

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