パキスタン クエッタ駅での自爆テロ事案

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2024年11月9日、パキスタン南西部バロチスタン州の州都クエッタの駅で自爆テロが発生しました。少なくとも26人が死亡し、50名以上が負傷しています。事件は多数の乗客が首都近郊への列車を待つプラットホームで発生し大きな被害につながりました。バロチスタン州の分離独立を主張するグループによる犯行とされています

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自爆テロの現場に散らばる乗客らの荷物と周辺で警戒する準軍組織関係者(rfiニュースのウェブサイトよりキャプチャ)

事件は土曜日の日中、首都イスラマバード近郊のラワルピンディ駅に向かう列車の到着間近の時間帯を狙って自爆テロが実行されました。死亡した26名の内14名がパキスタン軍関係者と報じられており、軍関係者への攻撃を目的とした自爆テロの可能性があります。ただし、100人以上がプラットホームに集っていたこともあり巻き添え被害が多数発生しました。

本件については、バロチスタン州の分離独立を主張し、鉄道やガスパイプライン等への破壊行動を繰り返しているバロチスタン解放軍が犯行声明を発表しています。過去の犯行パターン、またパキスタン軍の軍人を標的にするといった点で信ぴょう性があります。

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