パキスタン首都郊外裁判所付近での自爆テロ

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2025年11月11日パキスタンの首都イスラマバード市内西側郊外で発生した爆発により、少なくとも12人が死亡、約30名が負傷しました。爆発は地方裁判所付近で発生し、初期捜査から自爆テロとみられています。パキスタンタリバン運動(TTP)が犯行声明を発出しました

 

本事案はイスラマバード中心部からは西側に位置するG-11地区で発生しました。裁判所の近くに設置された駐車スペースで爆発が発生し、広い範囲で爆風による被害が生じたとされています。監視カメラ等の映像から本件自爆犯は当初裁判所の内部に入って自爆しようとしていたものの、裁判所の警備を担当する警察車両付近で自爆したものとされています。

爆発物処理班を含む治安当局が速やかに出動し、現場で捜査を行っており、現時点で事件現場周辺に接近することはおススメできません。

 

パキスタン大統領や国防大臣らは相次いで本件をテロであると指摘するとともに、現在国境付近で軍事的に対立が先鋭化しているアフガニスタンタリバンやインド政府による本件への関与を示唆しています。他方で、アフガニスタンタリバンは事件後速やかに本事案の被害者に対するお悔やみを発表しています。

 

 

イスラマバードや隣接するラワルピンディを含め、パキスタンでは過去にも政府機関や外国公館を標的とした爆発事件が発生しており、今回の事件も政治的・宗教的背景を持つ組織による犯行の可能性が指摘されています。現時点では犯行声明は出ておらず、犯行主体は不明ですが、現地では事件後、政府機関や外国公館周辺の警備が強化されており、交通規制や検問も実施されています。

 

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