フィリピン首都圏副大統領府への爆破脅迫

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2025年3月24日フィリピン首都圏にある副大統領府に対し、爆破予告が行われ一時職員全員が避難する事態に発展しました。マニラに隣接するマルダンヨン市の警察に所属する爆発物処理班が出動し、捜索を行いましたが爆発物は発見されず、数時間後に業務は再開されました。

本事案は副大統領府で勤務する職員に対し直接テキストメッセージにて爆破予告が送り付けられた事案です。事態を重く見た警察は大統領府の業務を停止し、職員の避難を行った上で爆発物の有無を捜査しました。現在フィリピンでは前大統領のドゥテルテ氏が麻薬対策を名目に人権侵害を行ったとのことで国際刑事裁判所(ICC)が身柄を拘束しています。政ドゥテルテ氏を支持し、治安が改善したと主張するグループによる反ICCデモがミンダナオ島を中心に行われるなど、現地状況が流動的となっている中での脅迫であり、慎重に捜査が進められたものと思われます。
警察は「虚偽であったとしても爆破予告は法律に基づいて罰せられる」旨、改めて発表し軽い気持ちで爆弾や爆発といった言葉を発しないよう注意喚起を行っています。
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