皆様、新年あけましておめでとうございます。本年も読者皆様とそのご家族や同僚の皆様が安全・健康に一年を過ごしていただけるよう「海外安全.jp」としても取り組んで参りたいと思います。どうぞ有料・無料問わず当サイトを中心とする弊社サービスをご愛顧下さい。
さて、年明け早々、国内で身近な事案が発生しました。広島県内の山陽自動車道でサマータイヤで走行していた車両が雪の影響で立ち往生し、通行止めが続いています。通常であれば山口や広島といった地域では雪によって走行不能になる自動車がいることはまずありえません。運転されていた方にとっても「この辺で雪なんか降らないだろう」という思い込みがあってもやむを得ない状況ではあったかと思います。ただし、たとえ普段から雪が少ない地域であったとして今は真冬。そして前日から雪の予報も出ていましたのでこれは油断が招いた人災、というのが妥当な解釈でしょう。
なお、道路交通法施行細則では積雪路や凍結路を走行する際にはスタッドレスタイヤやチェーンなどの滑り止め装置の装着が義務付けられています。今回のような立ち往生事案を見れば一目瞭然ですが、皆さんの油断が周囲の交通を止め、他者の安全を脅かすことにつながるため法律で罰則が定められているのです。今回のような事例であれば普通自動車で6000円の罰則が科されます。

さて、2026年の新年早々発生した高速道路の大規模な通行止め事案、これは我々みんなが「安全の死角」を抱えていることを示しています。普段通りに自分の車で山陽道を走っていただけなのに、思いがけず降雪に見舞われてしまったというような事例はどんなに注意深い人でも、経験豊富な人でも、起こりえます。世の中には思っている以上のリスク要因が存在し、見落としはどうしたって存在します。つまり「安全の死角」をゼロにすることはできません。その分、普段見落としているようなリスク要因を、折に触れて確認することこそが安全対策になります。
世界に目を向ければ、年末年始にかけて各地で深刻な事案が相次ぎました。スイス南部のスキーリゾートでは爆発を伴う火災が発生し、多数の死傷者が出ました。メキシコの観光地アカプルコでも突然の地震で大勢がホテルの外に避難し、リゾート滞在中のスケジュールを再検討せざるを得ませんでした。これまで大規模なデモや衝突がほとんど発生してこなかったイランの首都テヘランでも長引く経済苦に抗議する運動に大勢が賛同し、治安部隊が催涙弾を使用してデモ隊を解散させたケースは長年イランに住んでいる方にとっては衝撃をもって受け止められています。ペルー・マチュピチュでは観光列車の衝突事故が起き、日本人旅行者も負傷しました。こうした事例はたとえ年末年始の長期休暇中であれ、大勢が楽しむ観光地であっても事故や災害が起きるのだ、という現実を突きつける出来事です。
これらの事例で予想以上に深刻な被害を受ける方に共通するのは、「知らなかった」「気づかなかった」という安全の死角から生じているという点です。リスク要因を知らなければ、そもそも対策を立てることはできません。だからこそ、自分が見落としているリスクがないか、「知らないまま」で不必要なリスクを抱えていないかを確認する作業が必要です。
リスクの再確認、見落としのチェックというと大げさに聞こえるかもしれませんがそうした取り組みは特別な情報源を必要とするものではありません。誰もが無料で利用できる天気予報、自治体の公式情報、外務省の海外安全ホームページ、そして海外安全.jpの無料サービスといったゼロコストの取り組みでも十分です。
外出するときは天気予報を確認する
地震が起こりやすい地域に行くときは避難経路や避難所を事前に把握する
海外に渡航する際は外務省や海外安全.jpの情報を必ずチェックする
こうした基本を徹底することが、自分の安全を守り、周囲に迷惑をかけないための最も確実な方法です。
「この地域では雪が降らないはずだ」「観光地だから安全だろう」「海外旅行は楽しむだけでいい」——こうした思い込みは、安全の死角を広げるだけです。実際には、雪は降り、観光地でも事故は起き、海外では政治的緊張や治安悪化が日常的に発生しています。情報を知り、備えを整えることこそが、私たち一人ひとりの安全を支える最も確実な方法です。安全は、特別な知識や技術だけで守られるものではありません。日常の中で「知らないこと」「見えていないこと」を減らすことが、最も基本であり、最も効果的な安全対策です。海外安全.jpは、そのための情報を提供し続けています。年末年始も休まず更新を続けているのは、世界のどこかで起きている事案を「知らなかった」と言わせないためです。
世界各地の実情、最新の情報を知り、基本を徹底することが、自分自身の安全を守り、周囲に迷惑をかけないための第一歩です。安全の死角をなくす努力を、ぜひ今年も一年続けていただければと思います。その先にきっと皆さんとその周囲の方の安全や健康があると信じております。
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