カナダイスラム教徒に対する一連のヘイトクライム

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2021年6月6日カナダ東部オンタリオ州ロンドンでイスラム教徒の家族に車が意図的に突っ込み、4人が死亡し1人が負傷しました。本事案のみならず、13日、15日にもカナダ国内ではイスラム教徒あるいは、イスラム教関係施設を狙ったヘイトクライムが相次いでいます。6日の車両を用いた殺人事案の実行犯はテロ容疑での裁判が始まっています。

6日に発生した事故現場で犠牲者を追悼する花束(Aljazeeraのウェブサイトよりキャプチャー)

 

13日には中西部エドモントンでヒジャーブ(イスラム教徒の女性用ヴェールの一種)を身につけた女性が、見知らぬ人に首をつかまれ、地面に投げられ負傷しました。15日にはトロントイスラム研究所のモスク内に入ろうとした2人が爆発物を爆発させると建物のスタッフを脅したとして、逮捕されています。

イスラム教徒を狙った事案が次々に発生しています。現地滞在中の方は巻き添え被害などの注意が必要です。また、隣国アメリカではアジア系住民を標的としたヘイトクライムも散見されています。白人至上主義や過激なナショナリズムを根底に有するごく一部のグループはひょんなきっかけで矛先を変更することも否定はできません。併せてご注意下さい。

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