海外では災害が多発する日本以上に外出ができなくなる、物流が寸断されるリスク要因が多いのが実情です。他方で、日本国内の事業拠点と比べて飲食料品や生活必需品を組織的に備蓄している企業は少なく、備蓄に取り組むだけでも海外事業のレジリエンスは高まります。安価かつ迅速な危機管理施策としてぜひご検討いただきたい備蓄についてまとめたコラムです
カテゴリー: 実務担当者向け教科書
「海外事業拠点の安全対策をしっかり頼む」「出張者にも危機意識を伝えてほしい」「緊急時の退避支援は万全か?」などなど安全管理の実務担当者には多種多様の依頼があります。
他方で、安全管理について相談できる方は会社・団体の内外にそんなにいません。何をどうやればいいのか…とお悩みの方にまずお読みいただきたい実務解説記事です
米国大統領選挙は結果的にトランプ氏の圧勝で終了しました。日本国内で主流だった予想とは少し違った結果に終わりました。海外安全管理本部では早くからトランプ氏の再選をメインシナリオに据えていましたが、的中するということ以上に複数のシナリオ設定を行い、危機を未然に防ぐことが重要出ると説明してきました。一般の皆様にもシナリオ分析精度を高める意義とやり方をご説明します。
海外では日本以上に物流・在庫管理の機能は脆弱です。日本でも発生しうる「焦って買いだめ」はデメリットしかなく、海外で暮らす方には日本とマインドセットを変えていただくことが推奨されます。備えあれば憂いなし、をぜひ実践してください。
一社の提供サービスに依存してしまうと、世界的なコンピュータトラブルや新幹線の大規模運休などに対応しきれません。多少の手間やコストはかかったとしても複数の銀行や国・地域との取引を行うように、危機管理においてもセカンドオピニオンや代替委託先の確保は検討しておきたい一手です
ムハッラム月はラマダンに次いで二番目に神聖な月であるとされています。争いを禁じられた月の一つでテロによる攻撃も抑制されるはずなのですが、残念ながら近年ではむしろ、神聖な月に対するむしろ宗教心の高まりを利用してテロを煽る行為も頻発しています。
国家間の衝突や凶悪事件を報じるニュースはあふれていますが、それら情報から実際の安全対策に結び付けるには一工夫必要です。ただし、その工夫は思いのほか誰でもできます。時系列での情報整理が安全確保に役立つことを解説したコラムです。
未来が見えるから危機管理ができるわけではありません。既に存在する情報を整理し、いくつかの前提を置いて不確実な未来をシナリオ予測に落とし込むことが危機管理の本質です。皆さんがシナリオ予測を構築する際の簡単なコツを含め解説します。
2024年春、アメリカユタ州の野生動物で多数の野兎病感染が確認されました。人間にも感染し、場合によっては死に至る病ですが、日本人の大部分は病名を聞いたことがありません。知らない感染症についても調べられるページを知っているだけで自衛が可能ですので解説します
国際的なシンクタンクが例年発表しているグローバルテロリズムインデックスの2024年版が公表されました。内容をざっとご説明し、当サイトの現時点での解釈、および本年以降日本人が特に治安に注意すべきと考える国をご紹介しています。
危機管理の基本は情報収集、これは間違いありません。ただ、情報収集が得意な人でも陥ってしまう過ち/落とし穴はたくさんあります。今回は特に行動経済学という分野でよく指摘されている代表的な過ちを踏まえて危機管理上の落とし穴を解説します