エチオピア北部武装勢力の主要都市制圧

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2021年8月5日、エチオピア北部アムハラ州の主要都市ラリベラにティグライ族反政府武装勢力TPLF(ティグライ人民解放戦線)が侵攻し、支配下に置いたと報じられています。

ラリベラは世界遺産に指定された岩窟教会群が存在しており、観光客の目的地の一つでもあります。現時点で、大規模な戦闘行為などは発生していないとされていますが、多くの住民がTPLF侵攻前に脱出したとの報道もあります。

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ラリベラの位置

TPLFは2020年11月頃までtティグライ州に隣接するアムハラ州の一部を実質的に支配しており、エチオピア政府の手が及ばない独自の統治を行っていました。エチオピア政府は昨年末からTPLFの掃討作戦を実行し、一時TPLFはラリベラを含む主要都市から撤退していましたが、7月以降支配地域を再拡大していました。今後もエチオピア政府治安当局とTPLFの衝突が発生する可能性は否定できません。

 

現時点でラリベラ空港は閉鎖されており、首都アジスアベバとの空路移動はできなくなっています。現地アメリカ大使館や日本大使館もアムハラ州及びアファール州には立ち寄らないように注意喚起を行っています。

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