2018年12月11日夜8時頃フランス東部ストラスブール市内で銃撃事件が発生し、2名が死亡、14名が負傷しました。犯人は依然として逃走中であり、フランス政府は警戒レベルを最大に引き上げ、対策を講じています。またストラスブール市民に対しては安全のため外出を控えるよう呼び掛けています。
また日本政府やイギリス政府等、各国の国民向けトラベルアドバイザリー上も本事案を受けて警戒を強めるよう注意喚起が発せられています。
犯人はストラスブール生まれの29歳男性であることが判明しています。フランス治安当局は以前から同人をテロリストとなる可能性があるとして、「警戒リスト」に載せていました。
また、銃撃事件が発生した当日の朝、別件殺人事件捜査のため、犯人の自宅を警察が捜査しており、爆発物等も発見されていますが、犯人は自宅から逃走しており、身柄を拘束できなかったとのこと。その後夜になって犯人は二丁の銃をクリスマスマーケット付近で乱射しました。
事件を受け、地元警察は犯人を追い込み、二度銃撃戦に持ち込みましたがいずれも犯人の逃走を許してしまっています。現在も犯人は逃走中であり、最高レベルの警戒情報が発令されました。加えて、地元フランス当局はテロを捜索する専門のチームも動員して本件の背景を捜査中です。
現時点までISIS等国際的なテロ組織から本件に関する犯行声明は出ていません。ただしISISを支持するグループ等はSNS上で本銃撃事件を称賛しています。併せて、先に発表された西欧諸国でのクリスマスを標的にしたテロ攻撃を呼び掛ける活動も観察されています。