パリ市内銃撃事案及び住民暴動

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2022年12月23日パリ市内中心部10区で移民を標的にした銃撃事案が発生し、3名が死亡、3名が負傷しました。人種差別的動機に基づく犯行に起こった住民らが抗議し、警官隊と衝突しました。

 

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パリ市10区の位置。文字通り「市内中心部」

 

暴動の契機となった銃撃事案は23日現地午前、クルド人向けの文化施設・集会所を標的として発生しました。本件で少なくとも3名が死亡し、3名が負傷しました。犯人とみられる69歳のフランス人男性を逮捕し、当局が取り調べを行っています。犯人は「外国人を狙った」と供述している他、過去にもヘイトクライムのかどで逮捕されていた経歴があるとのこと。

事件現場周辺は一般の理髪店や商店も多く、クルド人だけでなく日本人含め被害に遭う可能性もあった銃撃事案と言えます。

 

本銃撃事案を受けクルド人を含む移民が大勢抗議活動を行いました。群衆が道路を封鎖する、路上でごみ等を燃やすなどしたほか、一部参加者が治安当局と衝突する事態に至っています。治安当局は群衆を解散させるために催涙弾を用いるなどし、一時パリ市内中心部が騒然としました。

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パリ市内市街地で催涙弾の煙が漂うシーン(BBCのウェブサイトよりキャプチャ)

 

この手の人種差別的犯行が発生した場合、普段は水面下にある人種同士のいさかいが表面化することも否定はできません。24日も本件に関連した抗議集会が呼び掛けられています。

滞在中の方は当面の間、フランス国内特にパリにおいて群衆の集結地点にはくれぐれも近づかないようおススメします。

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