2023年5月、フランス国内の同性愛者保護を主張するグループが同性愛嫌悪/差別に関する報告書を発表しました。2022年に報告された同性愛者に対する暴力は2021年に比して約30%増加し、年間180件を超えています。
フランスを拠点にLGBTQの権利拡大や差別・暴力からの保護活動を行うSOS Homophobieは2023年5月初旬、2022年の活動報告書をまとめ発表しました。この中で2022年に同団体のウェブサイトやホットラインを通じて、同性愛嫌悪やその他の差別的行為の被害報告が2021年と同程度の前年となる1500件の報告があった旨公表しています。
報告書には、
・地下鉄で男性カップルがナイフで襲われた
・女性同士のカップルが列車内で何度も唾をかけられた
・若い男性が5人の襲撃者に殴られた
といった暴力事案の実例が挙げられています(原文はフランス語)
当サイトとしてLGBTQの方々はあるがままでいていただきたいと考えておりますが、残念なことに、そうした方を標的とする暴力がフランスを含む各国で行われていることも事実です。