フランス北部公道上での囚人移送車両襲撃事案

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2024年5月14日フランス北部ウール県アンカービル地区で囚人を移送中の警察車両が銃を持った男らに襲撃されました。警官ら2名が死亡、2人が負傷し、移送されていた麻薬組織構成員が逃亡に成功しました。警察当局が周辺地域に警戒線を張って武装集団及び囚人の行方を追跡しています。

 

事件は14日現地11時頃、パリ北西側のルーアンからエブルーに向かう公道上で発生しました。本日フランスの上院議会で同国の薬物犯罪が転換点にあり、麻薬犯罪が著しく増加していることを指摘した報告書が提出されたばかりでした。今回逃亡に成功した囚人は麻薬組織の構成員であり、事件現場に近いルーアンで強盗事案に関わったとして刑務所にて取り調べが行われていた人物でした。同人は過去南部マルセイユでの誘拐と殺人にも関与した経緯があります。武装集団の正体は不明ですが、麻薬組織にに関連する人物であることが推測されます。

 

本事案を受け、マクロン大統領が直接事件で死亡した警官らを悼むと共に、全力を挙げて犯人と逃走者を確保することを宣言しています。現在数百人規模で警官が動員され本事案の捜査と逃走者らの追跡が行われているとのこと。

 

本件はテロ事案ではなく、明確な犯罪組織による警察を狙った襲撃です。ただし事件はパリからノルマンディー地方に延びる公道上で発生している点に十分注意が必要です。

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