フランス国内各地議会解散を受けた政治集会

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2024年6月14日、フランス国内各地で政治集会が多数開催されました。特に欧州議会選で議席を伸ばした右派政党に対抗する左派グループの集会が目立ちます。15日、16日は週末で更に多くの集会が呼び掛けられており、参加者も多く集まる可能性があります。滞在中の方は群衆の集結地点に近づかないようおススメします。

 

6月9日夜にマクロン大統領がフランス下院議会の解散を宣言し、6月30日に議会選挙が行われることが確定して以降、各政党や様々な主張を持つ市民グループの政治活動が活発化しています。14日までにパリ、リヨン、マルセイユ、モンペリエ、トゥールーズ等でそれぞれ数千人程度の政治集会が確認されています。週末にはより多くの市民らが集会に参加する可能性が示唆されており、一部都市では交通の制限なども行われる可能性があります。

群衆の周辺では異なる主張を持つ政党・グループとの小競り合いが暴力的な衝突に発展したり、警官隊が催涙弾、放水銃を用いての強硬的な排除といった事態に巻き込まれる可能性が否定できません。特に短期旅行を楽しむ外国人としてこの種の政治集会に参加・接近するメリットはありませんので安全を最優先に行動することを推奨します。

なお、6月15日現地14時から首都パリで行われる集会・更新は中心部レパブリック広場に集合し、バスティーユ広場を経由してナシオン広場付近まで行進する予定です。観光地も通過しますので滞在中の方は現地最新情報にご注意下さい。

2022年パリ市内シャンゼリゼ通りで催涙ガスが使われた様子(NDTVのウェブサイトよりキャプチャ)
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