フランス南東部グルノーブルでの銃撃事案

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2024年8月21日夜フランス南東部グルノーブル市内で銃撃事案が発生し、1名が負傷しました。麻薬取引に絡む銃撃とみられており、一般の方を標的とした発砲ではありませんが、周辺地域では今月だけでも7件の銃撃事案が発生しています。犯人は銃を持ったまま逃走中です。

 

フランスでは南部を中心に直近薬物組織、犯罪組織間の抗争が激化しており、それに伴い銃撃事案数も増加しています。グルノーブル周辺では2024年だけで17件目、特に8月は7件の銃撃が発生しており統計上も抗争激化が明確です。グルノーブルは1968年の冬季オリンピックが行われるなど、フランスの主要な都市のひとつであり、観光地でもあります。これまで類似の銃撃事案で一般市民や外国人観光客が巻き込まれたという情報はありませんが、銃撃等への巻き添え被害に警戒が必要な状況といえます。

 

なお、フランス政府はパリオリンピックを前に、全土のテロ警戒レベルを最高に引き上げており、現在もそのレベルを維持しています。日本政府外務省のフランスに対する危険情報は設定されていませんが、フランス自身や米・豪のレベル設定と比べるとやや注意喚起が緩い状況が続いています。

【参考】フランス治安最新情報

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