2025年5月31日フランス首都パリ市内中心部で、現地サッカーチームのチャンピオンズリーグ優勝にかこつけた騒乱が複数発生しました。シャンゼリゼ大通り等で警官が催涙ガスを使用する事案も報告されており、群衆への接近は不用意な巻き添え被害につながりかねません
衝突はドイツのミュンヘンで行われていたサッカー、ヨーロッパチャンピオンズリーグの決勝戦でパリを拠点とするパリサンジェルマン(PSG)が5-0と大勝した直後から発生しています。シャンゼリゼ通りでは高級ブランドシャネルの店舗に侵入した賊に警官隊が催涙弾をもちいたほか、群衆が警官隊に爆竹等を投げつけるなど混乱が拡大しています。これまで少なくとも81名が逮捕されたと報じられています。
フランスで治安維持を担当する内務大臣はソーシャルメディアにて「本当のPSGサポーターではない、野蛮人がパリの各所で犯罪を犯している。警察を含む治安維持組織に断固として対応するよう要請した旨発表しました。5400人の警官が追加的に配置されており、混乱が大きかったシャンゼリゼ通りや凱旋門周辺が封鎖されています。
ソーシャルメディアでは人通りの多いシャンゼリゼ通りの催涙弾使用現場付近で通行人らがスマホで衝突の様子を撮影している様子が報じられています。状況によっては暴力行為と無関係であっても催涙弾や実弾等による巻き添え被害を被る可能性があります。群衆に不用意に近づくことはおススメしません。