フランス首都駅構内での刃物騒動と流れ弾被害

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2025年11月14日、フランス・パリのモンパルナス駅構内で刃物を持った男が警察の銃撃により制圧される事件が発生しました。警官が発砲した銃弾は犯人の脚に当たりましたが、通行人の一人も被弾し負傷しています。現場は一時封鎖され、交通機関に影響が出ました。

 

本事件は14日の金曜日午後、パリ市内主要鉄道駅であるモンパルナス駅構内で刃物を所持した男が通行人らを脅迫したことから警察が現場に急行しました。男は警官の投降警告に応じず、警察官に向かって接近したため、警察は複数回発砲し、男を制圧しました。男は脚を負傷したことで自ら喉を刺し自殺しました。犯人の制圧の際、警官が発砲した銃弾の一部が通行人に命中し、1名が負傷しましたが命に別状はないと報じられています。

事件直後駅周辺は一時的に封鎖され、フランス国鉄の運行にも影響が出ました。現地警察は事件の経緯や犯人の言動を踏まえ本件はテロではないと発表しています。ただし、公共の場で刃物を振りかざすような人物がいた場合、犯人による直接的な負傷のリスクだけでなく、警官による制圧時の巻き添え被害、特に威嚇射撃や犯人の動きを封じるための最小限の発砲の流れ弾が一般人の負傷につながった事例である点は注意が必要です。

 

観光を含め海外に滞在される方は銃撃や刃傷事案の現場に出くわした場合、安全に注意しながら可能な限りその場を速やかに離れることをおススメします。

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