フランス南東部での乱闘・銃撃事案

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2025年12月7日フランス南東部グルノーブルおよび近郊のエシロールで銃撃事件が発生しました。数十名が絡む乱闘の後、銃撃により2名が死亡しています。薬物組織間の抗争と想定されており、犯人は未だ拘束されていません。

事件は現地12月6日夜から7日未明にかけて発生しました。まずグルノーブル南側近郊のエシロール市内ファーストフード店前で数十人規模の乱闘が起き、その後銃撃に発展しました。乱闘現場付近で男性が複数回撃たれ、搬送先の病院で死亡しました。

その後、乱闘に関与していたとみられる別の男性が暴行を受けた後車で連れ去られ、7日午前8時頃にグルノーブル市内の公園で死亡しているのが発見されました。遺体には銃器によると思われる複数の傷と殴打の跡が見られました。犯人はまだ拘束されておらず、警察が逃走経路や関係者を追跡中です。

 

グルノーブル市内で遺体で発見された男性は薬物取引に関連した組織に属していることがわかっており、事件の背景には薬物取引や地域の暴力的抗争が関与している可能性が指摘されています。現地当局は2件の殺人事件が関連していることを確認済みですが、明確に薬物組織とのの関係性が発表されてはいません。

エシロール市内では12月3日にも、30代の男性がスクーターに乗っていた際に2発の銃弾を受けて死亡する事案がありました。同事案についても、薬物組織に関連した報復行為である可能性があるとされています。

 

一般人が標的となる事案こそ発生していませんが、ファーストフード店や公園等で銃撃が行われており、巻き添え被害が発生しないとは言い切れません。薬物組織間の抗争や内部の裏切り等に基づく類似事案が今後も発生する可能性は否定できませんので現地滞在中の方は夜間(特に深夜帯)の外出を控え、る、万が一銃声を聞いた場合には速やかにその場を離れるといった安全上の工夫をおススメします。

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