2025年12月27日および28日、フランス中部リヨン都市圏で銃撃事件が相次ぎました。少なくとも3件の銃撃事案が確認され、1名が死亡、複数の地域で30発以上の銃弾が発砲され、薬物組織との関連が示唆されています
27日夜の銃撃はリヨン南部のヴェニシュー市ミンゲット地区の複数の地点で確認されました。現地夜10時過ぎスクーターに乗った複数の人物が建物や車両に向けて発砲したとされています。現場からは多数の薬莢が回収され、警察が周辺地域で警戒を強めています。
翌28日夜には、リヨン北東部のヴォー=アン=ヴラン市マス・デュ・トロー地区で31歳の男性が銃撃され死亡しました。被害者はチュニジア国籍の男性で、不法滞在中であったと報じられています。事件現場は麻薬取引の拠点として知られる地域で、検察は「組織的集団による計画的殺人」として捜査を開始しました。
また同日深夜には、リヨン南部のウラン=ピエール=ベニート地区でも銃撃が報告され、複数の発砲音が確認されたと伝えられています。これらの事件はいずれも犯行グループが逃走しており、警察は関連性の有無を含めて捜査を進めています。
リヨン都市圏では近年、麻薬取引を背景とした銃撃事件が散発しており、今回の連続発生を受け、治安当局は重点地域での警戒を強化しています。現地に滞在されている方は、夜間の外出を控え、人通りの少ない場所や治安上問題のある地域には近づかないよう注意が必要です。


