2024年4月8日以降、ジョージア首都トビリシ市内中心部をはじめ同国各地で国民監視に繋がりかねない法案への反対運動が継続しています。政府は本法案がロシア支配の浸透を防ぐために必要であるとの姿勢を崩しておらず、今週中にも採決が行われる見通しです。今週一層の抗議活動が激化し、警官隊等との衝突の懸念が指摘されていますのでご注意下さい
現在国会で審議されている法案は「外国エージェント法」と呼ばれており、ジョージア国内で活動する団体のうち外国人や外国拠点の団体から資金を受け取っているグループの登録を義務付けるものです。4月8日の法案提出以降、本法案が可決された場合、ジョージア国内で活動する団体の締め付け、特に与党と反対の立場である団体が恣意的に規制されかねないとして反対意見が上がっています。加えてジョージアのEU加盟を推進するグループからは本法が可決された場合、EU加盟が遠のく可能性があるとして強硬に反対しています。
トビリシ市内では、これまで主に夕方以降、国会議事堂付近、自由広場(Liberty Square)、ルスタヴェリ通り、共和国広場、英雄広場(Heroes Square)を含め政府庁舎周辺を中心として集会やデモが行われており、幹線道路がデモ隊により封鎖される事案も度々発生しています。
群衆の集結地点では通常通りの移動が難しいものの、群衆を避けて迂回することによって市内の移動は可能です。外出を一切控える必要はありませんが、群衆への集結地点を避けるようおススメします。在ジョージア日本国大使館も本件を踏まえた日本人へのアドバイスを13日付で公開しています。