ドイツ極右主義者によるクーデター関連計画の摘発

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2025年8月7日ドイツの3州で極右組織関係者の一斉摘発が行われました。少なくとも3名が逮捕され、6名が継続捜査の対象となっています。武力襲撃を伴うクーデターを計画していた可能性があるとのこと。滞在中の方は家宅捜索等の際の巻き添えを受けないよう治安当局の指示や現地報道にご注意下さい

 

ドイツ治安当局は8月7日に極右主義に基づく過激派「ライヒスビュルガー」が関係しているとみられる家宅捜索をバイエルン州、ザクセン州、チューリンゲン州で一斉に行いました。早朝に行われた捜索で中高年のドイツ人ら少なくとも3名が逮捕されました。同組織は2022年4月旧ドイツ軍の射撃場で武器を用いた訓練を行う等、具体的な武力襲撃を計画していたとして「ハインリッヒ13世」を名乗る首謀者が摘発されています。現在も関連組織の構成員が各地で潜伏しているとみられており、今般の捜索は武力行使を伴うクーデター計画の可能性があるため行われたものでした。

ドイツは相対的に治安が安定している国と言えますが、現地滞在中の方、渡航を計画中の方は極右主義的主張を掲げるグループによる抗議活動や示威行為、あるいは当局による家宅捜索の際に不用意に被害を受けないよう十分ご注意下さい。特に家宅捜索の際には事前に治安当局が周辺住民への避難指示がなされることもあります。警察からの協力要請ががあった場合には指示に従うよう強くおススメします。

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