2026年3月中旬以降、イギリスのカンタベリーで若年層の髄膜炎の感染例が発生し、少なくとも2名が死亡しました。英国保健安全庁(UKHSA)が公衆衛生警報が発令し、警戒が強まっています。現地滞在中の方は最新情報の収集に努めてください。
今回の感染拡大は「B群髄膜炎菌感染症(MenB)」によるもので、英国イングランド南東部ケント州カンタベリー市を中心に確認されており、地元ナイトクラブでの接触をきっかけにケント大学構内での集団生活を背景に感染が広がったと報じられています。UKHSAは、大学寮での密集環境、冬季の呼吸器感染症増加、ワクチン接種率の低下を背景要因として挙げています。UKHSAによれば確認済みおよび疑い例を合わせて20件が調査対象となっており、少なくとも2名が死亡したと報道されています。死亡したのは大学生と高校生で、いずれも急速に症状が悪化したとのことです。
髄膜炎は脳と脊髄を取り巻く膜である髄膜の炎症を引き起こす感染症です。主な症状は高熱、頭痛、項部硬直、紫斑を伴う発疹などで、短時間で重篤化する場合があります。今回の事案では免疫や体力が十分にあると想定される現役の大学生、高校生が犠牲になっているように若者であっても死に至る可能性がある疾病です。
現時点で交通や都市機能への大きな影響は確認されていませんが、大学関連イベントの延期や健康相談窓口の増設が進められています。髄膜炎菌の感染者の一部は無症状のまま鼻や喉に細菌を保有していることがあり、咳、くしゃみ、キス、食器の共有等を通じて感染が拡大するとされています。現地滞在中の方は最新情報の収集に努め、万一上記に当てはまる症状が出た場合は、早めに医療機関に相談することをおススメします。


