2025年6月22日、ギリシャ東部キオス島で大規模な山火事が発生し、16の村落に対し予防的な避難指示が行われました。アテネやテッサロニキ等から数十人単位での応援消防士が派遣され消火活動に当たっていますが、強風の影響もありまだ完全に火災をコントロールできていません。
ギリシャは特に夏の旅行先として日本人にも人気ですが、例年夏場は乾燥と高温の影響で山火事被害が発生しやすい傾向が続いています。2018年にはアテネ東側マティ市街地で大規模な火災が発生し、逃げ遅れた人々が100人以上死亡する事態にも至っています。今回のキオス島の火事では死者こそ報告されていませんが、応援を含め延べ100名以上の消防士と10機の放水ヘリコプター等を動員し、山火事の延焼阻止に向けた対応が急ピッチで進められています。
今後ギリシャ国内各地で類似の山火事が発生しうることも想定し、観光や業務でギリシャに渡航される際には現地の最新気象情報を確認いただき、ホテル等から安全に避難できるルートの確認などを怠らないようおススメします。
