12月8日ギリシャのアテネ等複数都市で農民による抗議活動が発生しました。道路や国境、空港が封鎖され交通に大きな混乱が生じています。現地に滞在している方は現地最新情報に注意し、群衆の集結地点を避けるようおススメします
抗議はEU農業補助金の支払い遅延に対する不満が発端です。欧州検察当局が不正受給疑惑を調査しており、約6億ユーロ規模の支払いが滞っているとされています。
農民らの抗議は数千台のトラックや農機を用いて主要道路を封鎖しする形で実行されており、北マケドニア、ブルガリア、トルコとの国境検問所も閉鎖されました。首都アテネ以外にも主要都市部、観光地で抗議活動による混乱が発生しており、クレタ島のヘラクリオン国際空港では農民が滑走路に侵入し、全便が停止しました。ギリシャ第二の都市ハニアでは衝突が発生し、警察車両が転覆し負傷者が出ています。テッサロニキ国際空港でもアクセス道路が封鎖され、警察が催涙ガスを使用しました。
政府は抗議の激化を受け、首相自らが抗議を継続する農民団体との対話を呼びかけていますが、農民側は補助金制度改革の具体化を求めており、抗議は収束していません。警察は催涙ガスや閃光手りゅう弾等を使用し衝突が続いています。
現地滞在中の方や渡航を予定されている方は抗議活動が行われている地域への立ち入りを避けてください。加えて空港閉鎖や道路封鎖が続いているため、最新の交通情報を確認し、予定通りの移動ができるのか、の確認を怠らないようおススメします。


