アイルランド首都近郊での暴動

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2025年10月22日アイルランド首都ダブリン市郊外の難民申請者向け宿泊施設前で2000人規模の抗議集会が行われ一部が暴動化しました。約2,000人が抗議集会に参加した後、一部参加者が警官に向けて花火や石を投げつけ警官2名が負傷しました。23名が逮捕されています

 

本件はアイルランドに難民申請中の外国人を一時的に収容する目的で宿泊所となっているホテルの付近で発生した暴動です。ダブリン市郊外のサガートで20日アラビア語を話す20代男性がアイルランド人少女を性的暴行した容疑で裁判が行われている点に関連し、SNS上で抗議活動が拡大し、同地区のホテル周辺に約2000人が集まったとされています。

実際に何らかの暴行があったことは事実のようですが、警察はSNS上で暴力行為を呼び掛ける行為が確認されており、混乱を拡大した人物がいる旨を発表しています。暴動の影響で、周辺の住宅では電力供給が一時停止し、公共交通機関も一部区間で運行停止となりました。警察は催涙スプレーや機動隊を投入し、3時間程度で暴動は収束しています。

 

難民・移民への反感は欧州で広く拡散しており、ひょんなきっかけで暴動に至る可能性を示唆している事案と言えます。群衆が集結している場合には不用意に何が起こっているのか野次馬として見に行くのではなく、常に一定の距離を取り無用な混乱を避けるよう行動することをおススメします。

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