2021年12月11日、欧州各地で新型コロナウイルス拡大に伴う規制強化に反対するデモが相次いで行われます。ドイツのデュッセルドルフ、オーストリアのウィーン、フランスのパリ等でデモの規模が大きくなる見通しです。
先週はベルギー首都ブリュッセルで治安当局がデモ隊を解散させるために催涙弾を用いる、11月下旬にはオランダ主要都市ロッテルダムで抗議デモが暴動に発展するなど治安情勢が比較的安定している欧州の中心国でも群衆に近づくと思いがけない被害に遭う可能性がありますのでご注意ください。
また、欧州での新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、欧州各国で再度行動規制や店舗の営業制限が強化されています。クリスマスや新年といった人々が大事にしているイベントをも制限する内容が発表されていることもあり、政府の方針に不満を抱いている方も多くいます。また日本と同様長引く経済停滞により生計が苦しい方もおられるため、ちょっとしたきっかけで暴動や略奪が始まる可能性も指摘されています。
単発的なデモと違い、毎週末に欧州各地でデモが呼び掛けられていることも踏まえ、週末の外出を避けられるよう生活スタイルを工夫するといった安全対策上の注意をおススメします。
追記 12月11日現地夕方から行われたオーストリア首都ウィーンでのデモ行進の様子。かなりの人数が自由(Freiheit)を求める主張を掲げ行進を行っています。