ロシア西部サンクトペテルブルク市内爆発事案

この記事のURLをコピーする

2023年4月2日ロシア西部サンクトペテルブルク市内の飲食店で爆発が発生し、1名が死亡、32名が負傷しました。死亡したのはウクライナに対する戦争を支持する軍事ブロガーでした。飲食店は過去ワグネル創設者が所有していました。

stpetersburg-blast
爆発によって破壊された飲食店(BBCのウェブサイトよりキャプチャ)

目撃証言によれば、爆発当時、飲食店ではロシアによる軍事行動を支持するグループが軍事侵攻を擁護する軍事ブロガーを招いて講演会を開催していたとのこと。犯人は反戦活動の経歴がある女性との情報もあります。

 

現在、周辺は治安当局が封鎖しており、一般人は立ち寄ることができません。現時点で実行犯や動機は不明ですが、死亡した軍事ブロガーが標的だったと想定されることを踏まえれば、ロシアとウクライナの軍事衝突に関連した事象であることが推測されます。

 

ロシア国内で滞在中の日本人の方でワグネル創始者やロシア軍関係者がよく立ち寄る店舗、住居等を把握することは極めて困難です。万が一爆発等に巻き込まれた場合には身の安全を最優先とし、当局の指示に従うようおススメします。なお、日本政府外務省を含め、英・米・豪の政府とも自国民には真に必要がない限りロシアに立ち入らないよう呼び掛けています。

 

【参考】ロシア最新治安情報

 

追記

本件に関連し、現地治安当局は26歳のサンクトペテルブルグ在住女性を逮捕したと発表しました。

stpetersburg-bomb
爆発物が仕込まれていたと思われる物体を運ぶ女性の映像(The Sun誌のyoutubeよりキャプチャ)
海外安全メールマガジン登録