2024年1月18日ロシア北西部レニングラード州サンクトペテルブルク付近で無人機による攻撃が行われ、ロシア軍が撃墜しました。破片が石油ターミナルに落下しましたが、けが人等の報告はありません。本件はウクライナによる反撃とみられており、同地域への攻撃は今回が初めてとなります。
ウクライナとロシアの軍事衝突に伴う、ロシア国内への攻撃はこれまでも発生していましたが、ウクライナからほど近い地域がほとんどででした。モスクワの中心部ではドローンによるものと思われる建設中ビルへの攻撃が発生していましたが、今回の攻撃はモスクワよりも更に北側(ウクライナよりも遠い)サンクトペテルブルクで発生した点に注意が必要です。ウクライナ領内からは約1000キロとなります。ウクライナ政府側も本件への関与を認めており、ウクライナメディアもこれを報じています。
今回の攻撃ではモスクワ付近で一機、サンクトペテルブルクで一機、合計で二機のドローンがロシア軍によって撃墜されています。ロシア側発表ではいずれも破片が地上に落下しているもののけが人や建物等への甚大な損害は発生していません。周辺空港の離着陸制限も早期に解除されています。
現時点でモスクワやサンクトペテルブルクにお住いの方が避難を余儀なくされるような状況ではありません。ただし、現状ロシアは「戦争当事国」である点には十分ご注意下さい