セルビア首都イスラエル大使館前警官襲撃事案

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2024年6月29日セルビア首都ベオグラード市内中心部のイスラエル大使館前で警備を担当していた警官が弓で襲撃されました。警官は首付近を負傷しましたが犯人を射殺しています。同国政府はテロを警戒し市内の警戒を強化すると発表済みです

 

 

事件は現地時間午前11時過ぎ、白昼の大使館前で発生しました。犯人は警備を担当していたセルビア人警官に対しクロスボウのようなものでボルトを発射し、警察官が負傷しています。警官が犯人に対し銃撃を行い、犯人はその場で死亡しています。本件は明確にイスラエル大使館を狙ったテロであると認定されており、同国の治安維持を担当する内務省の大臣がイスラエルを含む他国大使館や政府機関、ショッピングセンター等での警備体制を強化する旨発表しました。

 

現状特にイスラム教の信者を中心にイスラエルによるパレスチナ武装勢力、ガザ地区等への攻撃に反感が高まっているといえます。組織的なテロ攻撃はもちろんのこと、個人の感情に基づくローンウルフ型の攻撃等も発生しやすい地合いであることは否めません。今回事件が発生したセルビアだけでなくイスラエル関連の施設やユダヤ教関連施設の周辺では特に注意が必要です。

 

30日、本事案を背景にセルビア政府は全土でのテロ警戒レベルを一段階引き上げました。

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