スペイン東部洪水対応遅れへの大規模抗議活動

この記事のURLをコピーする

2024年11月9日、スペイン東部バレンシア州の州都バレンシアで州政府及び州首相への大規模な抗議デモが発生しました。10万人以上が参加したと思われるデモでは州首相の辞任を求める声が上がり夜遅くまで抗議活動が続いています。今後も類似の抗議活動が行われる可能性があり、不用意な接近はおススメしません。

valencia-protest
バレンシア市中心部に集結した抗議デモ参加者ら(BBCのウェブサイトよりキャプチャ)

スペイン東部では10月29日、バレンシア州を含む広範囲で豪雨による洪水被害が発生しています。200人以上が死亡した他、電気や鉄道の復旧やごみの回収など復興作業も遅れています。また、今般のデモでは特に連邦政府の気象当局の警戒警報が発せられてから、バレンシア州政府による地元住民への警報までに時間があり、同州内で被害が拡大したことに対し、州首相、州政府の責任を問う声が大きくなっています。

 

日本と同様、災害復興は一朝一夕で進むわけではなく今後も州政府への抗議デモが続発する可能性があります。10万人以上が参加するデモ会場周辺は交通が完全にマヒし、通常通りの移動が困難な範囲が生じます。不用意に近づくと抗議活動の意思がなくとも治安当局との衝突等に巻き込まれる可能性も否定はできません。

海外安全メールマガジン登録