スペイン北西部史上最悪級の山火事被害

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2025年8月上旬以降、スペイン北西部を中心に同国史上最悪と評される山火事被害が発生しています。全国で40件以上の火災が同時に延焼中であり、3万人以上が避難を余儀なくされています。消防隊員や消火ボランティアが少なくとも4人死亡しており、さらなる被害拡大に懸念が示されています

 

特に山火事被害が大きいのはスペイン北西部のカスティーリャ・イ・レオン州、ガリシア州、カセレス県などで被害が深刻です。カスティーリャ・イ・レオン州では煙により呼吸器疾患の懸念も表明されている他、ガリシア州オウレケンセ県では一か所の火事で約2万ヘクタールが焼失した山火事も発生しています。これまでの被害実態及び同時に発生している山火事の数から現地メディアでは「史上最悪級の山火事」と報道されています。

スペイン政府はこれまで約2500人の消防隊員を現地に追加で派遣し鎮火を目指していますが、現時点では十分に火がコントロールされていません。スペインの気象庁の気象当局は当面の間同国内の広い範囲で火災の発生リスクが「非常に高い」または「極端」と警告しています。滞在中の方は現地最新情報に十分注意の上、安全確保を最優先に行動下さい。

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