2025年9月14日スペイン首都マドリッド市内でイスラエルによるガザ攻撃に対する抗議デモが行われ、一部参加者が警官隊と衝突しました。デモの影響で国際自転車レースの最終ステージが一部中止となる影響も出ています
本抗議活動は国際自転車レース「ブエルタ・ア・エスパーニャ」にイスラエルチームが参加していることが契機となっています。マドリード市内では、約10万人規模のデモ参加者が沿道に集まり、一部の抗議者がバリケードを破壊し、コースに侵入しました。レース主催者は最終ステージと表彰式の中止を決定しましたが、混乱は継続し、警察が催涙ガスや警棒を使用する事態に至りました。少なくとも22名の警察官が負傷し2名が逮捕されています。
警察官1,100人が動員され、複数の逮捕者と負傷者が報告された。
抗議はイスラエル系チームの出場に対する反発を背景に、パレスチナ支持を掲げる市民団体が呼びかけたもので、全国規模で展開された。スペインのサンチェス首相は「人権を守る国民の姿を誇りに思う」と述べ、抗議活動に理解をしめしました。サンチェス政権はパレスチナの国家承認方針を早期に発表していることもあり、今回の反イスラエルデモを容認する発言に対し、イスラエル政府はスペイン閣僚の入国禁止措置を発表しました。現在スペインとイスラエルの間で外交的緊張が高まっています。
イスラエルとパレスチナの衝突は収束のめどが立っておらず、今後もスペイン国内および欧州諸国内での抗議活動が継続する可能性は否定できません。スペインを含め欧米諸国滞在中のかた、そして渡航予定の方は現地最新情報に十分注意するとともに、群衆には接近しないようご注意下さい。