2025年8月15日スウェーデン中部エーレブルー市内のモスク付近で何者かが金曜日の定例礼拝中だったイスラム教徒らに発砲しました。少なくとも2名が負傷し、容疑者は逃走中です。現場周辺への接近を控えるよう呼びかけられています。
本件はイスラム教徒を明確に標的としたテロ事案と言えます。金曜日の午後はイスラム教徒がモスクに集まり集団礼拝を行うことが多く、事件発生時には大勢のイスラム教徒が事件現場となったモスクに集まっていました。発砲した人物の行方は分かっておらず、現在警察が追跡・捜査を行っています。
スウェーデンでは2023年、国内でイスラム教の聖典であるコーランの焼却パフォーマンスが相次いだことを発端にテロ警戒レベルが引き上げられていましたが、2025年5月に5段階中の3番目に一段階緩和されています。ただし、テロの可能性が大幅に下がったわけではなく引き続き注意が必要であるとされている中での発砲事案だったと言えます。
一般論として宗教施設に大勢の人が集まっている際には、よほどの宗教上の理由がない限り外国人として、あるいは旅行者として近づく必要はありません